卑猥なその動きは まるで近付く昆虫を誘う 捕食植物のようだった

吸い寄せられるように顔を近付けると
鼻先で食虫花が妖しく蠢いていた

その人の秘められた部分 何もかもが自分の手中にある
その事実に気が狂いそうだ

理性は跡形もなく消し飛んでしまう
もう行為の善悪なんてどうでもいい
自分はとっくに狂っていたのに違いない

もう二度と来ない夜 最後の夜…

I – H 番外編2 AOI第4話
本編 55 p

AOI 第4話江呂須堂RJ01098302

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