学校一の美少女「孕海弓子(はらうみゆみこ)」は周囲から慕われているがどこか人を寄せ付けない不思議な雰囲気を持っている。僕は偶然訪れた神社で巫女姿の彼女と鉢合わせた。彼女はひどく取り乱していた。まるで知られたくない事実を明らかにされたように。境内の木陰から男女が肉体を打ち付けあうパンパンという音や甲高い喘ぎ声が聴こえてくる。「ここは子宝神社だから両想いの男女は発情して盛りあってしまうの」と冷静な説明口調を繕いながらも彼女の言葉の端々には忌々しさや恥ずかしさが滲んでいた。

そして唐突に僕と彼女は発情してしまう。そうか…僕らは両想いだったんだ。

弓子の妹「孕海梓(はらうみあずさ)」は表向きは快活で好奇心旺盛な少女だ。しかし、彼女は心に深い傷を負っている。3年前の祭の夜、母親が儀式の贄となり男たちに凌辱される様子を目撃してしまった。それから彼女は男の肉体を求めるようになっていった。独り身で訪れた参拝者は皆、彼女に一滴残らず精液を搾り取られてしまう。

孕海姉妹の母「孕海千早(はらうみちはや)」
3年前の儀式の日、彼女は行方不明となった。
あれが何のための儀式だったのか、彼女は今どこにいるのか、すべては謎に包まれている。