私立華雅女学院

“私立華雅女学院” に在籍する学生は、生まれた時点で強者の人生を歩む娘たち

男はこのお嬢様御用達女子校に目を付け
用務員として潜入し肉人形を量産する機会を伺っていたのだ。

小説 + 挿絵型のCG集と小説のみの画像ファイル
それぞれPDF版も同梱してあります
イラスト:BeLu
小説:ドスメガ

私立華雅女学院 [眼帯クリティカル]

「ちょっと! 邪魔なんですけど……!」
 そんな選ばれし者のみが入校できる校舎の中で、1人の女学生がこの学園で唯一男性である用務員に声を荒げていた。
 黒髪のロングヘアに四角いメガネをかけ、陰気臭い顔をした女学生の歩く道にバケツが置いてあったのだ。
「ふんっ」
 すごすごとバケツを持って引き下がる男に、女学生は鼻を鳴らしながら止めていた歩みを再開する。
「用務員とはいえ、なんであんなのがこの学園に」
 明らかに聞こえるよう放たれた言葉に男は振り返る。
「まだなにか?」

私立華雅女学院 [眼帯クリティカル]

「こちらが生徒会室です」
 肉人形に案内をさせて10分ほどで、男は目的地へと着くことができた。
 浸食するように少しずつ洗脳していくのも良いが、男は組織の中枢を真っ先に洗脳する満足感が好きだった。
「でさー」
「ふふふ」
 生徒会室の中からは誰かが楽しげに話している声が漏れ聞こえていた。
 その会話を引き裂くように、男は生徒会室のドアを引いてガラガラと音を立てながら生徒会室へと足を踏み入れる。
「どちら様だ?」
「用務員の方ですね、何か御用でしょうか? 会長はいまおりませんのでわたくしで良ければ対応しますが」
 部屋の中には2人の女がいて、男をまっすぐ見据えている。
「オマンコ点検でいらしたんですね、これはどうもご苦労様です。さあ、中へどうぞ」
 男を生徒会室の中へと招きいれたのは茶髪をミディアムで整えた、おっとりとした顔つきの女性。
「わたくし、生徒会で副会長を務める伏見咲(フシミ サキ)と申します」

私立華雅女学院 [眼帯クリティカル]

「あのー」
 そんな男に水を差すように、もう1人の女が声を掛けてきた。短い黒髪に小麦色に焼けた褐色の肌からはスポーティーな印象を受ける。短い眉を寄せて眉間にシワを寄せる顔からは猜疑心があふれており、男は思わず身構える。極稀にではあるが、男の認識改変をすり抜けて正気を保てる人間も存在するからだ。
「アタシ、毛とか処理してないけど大丈夫ですか?」
 思わず吹き出しそうになるのを堪える。どうやら杞憂も杞憂だったようだ。
「もう、若菜さんったら……今度からはいつオマンコ点検をしてもいいように処理を怠らないでくださいね」
「悪かったよ……あ、特に問題ないっすか。なら一安心です」
 咲の言葉で褐色の女は若菜と呼ばれていることがわかる。

私立華雅女学院 [眼帯クリティカル]

「やれやれ……各部の視察が長引いてしまったな」
 そう呟きながらファイルを小脇に抱え、廊下を悠然とした足取りで歩くのは私立華雅女学院生徒会会長、黒子雅美(クロコ マサミ)。
 鋭い目付きをした端正な顔だちに長い黒髪をポニーテールで束ねた姿には、凛という言葉が良く似合う。生徒会長と兼任して剣道部の部長を務める姿は正に現代の女侍と言って差し支えないだろう。
「若菜はちゃんと仕事しているだろうか……咲もいるから心配はしていないが……」
 言いながら角を曲がり、生徒会室へ続く廊下へ出る。そのまままっすぐ歩いて、生徒会室のドアに手をかける。
「ん゛ぬ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ッ!?!?!?」
「な、なんだいまのは……!?」

私立華雅女学院眼帯クリティカルRJ01235022

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