ある日の晩、夕食を食べているとインターホンがなった。出てみると近所のおばさんだった。おばさんの後ろには何やら荷物を持った制服姿の女の子が…
「悪いんだけどさ、この子一週間くらい預かってくれないかしら」
「…えっ」
「今からちょっと旦那と海外に行くことになっちゃって、頼れる人があなたしかいないの」
「…」
「最近この辺り物騒でしょ、この子一人家に置いとくのは不安でね。通学もあるし連れて行くわけにもいかなくて…」
おばさんには昔から色々とお世話になっている。断りにくいのだが…
「自分はいいですけど、娘さんはいいんですか。うちの両親も出張で自分しかいませんけど」
「知ってるわよ。それが…私も反対されると思ったんだけど意外と了承してくれたのよ」
「それならいいですけど…」
おばさんが近づき小声でささやく。
「あなたに気があるんじゃないっ。それにあなた童貞でしょ」
「なっ、なぜそれを…」
「女は鋭いのよっ。何なら娘を…責任取ってくれるならね」
「ちょっ、いきなり何言ってるんですかっ」
「慌てちゃって可愛い」
「からかわないでくださいよっ」
「引き受けてくれてありがとね、それじゃあ、よろしくっ」
そういうとおばさんは駆け足でタクシーへと向かった。残された少女と俺…
「と、とりあえず、どうぞ…」
あんなこと言われて妙に緊張する。
「お久しぶりです」
そういって笑顔を見せてくれる。そのあまりの可愛さにめまいがした。俺は無事に一週間乗り越えられるのだろうか…
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