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「君、アイドルのかえでちゃんだよね?」

「えっ・・・?」

おしのびの姿だがわかる。
それは俺がいわゆるパパラッチというやつだからだ。

ファンという様子でもない男にいきなり声をかけられ困惑している売れっ子アイドルに一枚の写真を見せてやる。
彼氏らしき男と楽しそうに歩いている写真だ。

「これ・・・!?」

「今人気のアイドルに彼氏がいたって知られたらどうなっちゃうかな〜・・・俺の言いたいこと、わかる?」

「・・・いくらでその写真売ってくれますか?」

そう来なくっちゃな。

「でも、俺が欲しいのは金なんかじゃないんだよね」

俺は彼女の手を掴むと強引に人気のない路地裏へと引っ張っていった。
お楽しみの時間だ。