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おかえりなさ〜い! 出張お疲れ様でした〜
君を待ってるあいだ〜、お掃除して〜、お洗濯もして〜、
ソファーカバーや、ベッドのシーツも洗っちゃった
どう? キレイになって気持ちいい? うふふっ、どういたしまして

どうしたの? ええ〜っ? 君も気持ちよくなりたいの?
杏奈でぇ……きもちく、なりたいの?
ん、ちゅっ、 嬉しい!
でも、まだだあめ、その前にね、聞きたい事があるの。

こーれ。君のクレジットカードの明細書。
ゴミ出ししよーって片付けてたら……見つけちゃって。
君、『ネット・レトラリー』ってサイトで、いっぱいお買い物してるんだね。
どんなサイトかなーって検索したら……その、あれって、音声作品っていうの?
ああいうの、杏奈、初めて知ったから……ちょっとびっくりしちゃって。

え? やめてやめて。そんな、あたま下げて謝らないで。
杏奈はただ、驚いたってだけで……怒ってないよ?
ほんとほんと! 逆にちょっと……ホッとしちゃったくらい。
だってほら、君ってすぐ、その……終わっちゃうじゃない?
いつもイった後、辛そうな顔で「ごめん」って謝ってくるし。
ひょっとして、杏奈とのえっちに満足してないんじゃないかなあって。
杏奈はねえ……幸せだよ。君とハグしてるだけで、満足だから。
でも、君はいつも浮かない表情で……。
もしかしてそれって、NTR――寝取られ、ってゆうの?
そういうのじゃないと、興奮しないから?
杏奈、ばかだから……ごめんね。そういうの、詳しくなくて。気付いてあげられなくて。

だから……ね。その……一回だけ、ね。
杏奈、男の人と飲み行って、この事相談したの……。だってよく分からなくて。ごめんなさい。
でもね、相手は君の先輩さんだよ。そうそう。君と仲良しの、マッチョな先輩さん。

杏奈、思いきって……先輩さんにさっきのサイトのURL送って、聞いてみた。
そしたら先輩さん、色々説明してくれたけど、杏奈ばかだから、全然わかんなくて。
そうゆったら……なんか……変な流れになっちゃって。
「寝取られてみれば、分かるんじゃない?」って。

勘違いしないでね。ちゃんとヤダってゆったよ?
好きな人じゃないとそうゆうの無理って、杏奈、はっきりゆったんだけどね……。
「こういう音声聞いてるヤツは、彼女寝取られて喜ぶマゾだから」
「そういうヤツが、どうすれば満足するか……直接会って相談乗るよ?」って。

や……やだよね!?
ああいうのは妄想だからいいんであって、実際杏奈が、そうなったらヤだよね?
ごめんね、ごめんなさい……今までゆったの、全部嘘。忘れて?
え?それで先輩さんと、会ったのかって?
え、あ、でも……怒らない?
正直に話せば……怒らないの?
何があっても許してくれる? ホントに?
わ、わかった……。

じゃあ……ちょっと恥ずかしいけど、ちゃんと全部話すから…